Tuesday 28 October 2025
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huffingtonpost - 15 hours ago

第5回ジャーナリズムXアワード、レイシャルプロファイリングめぐる書籍と一連のWeb記事がZ賞を受賞。

自由で公正な社会づくりに寄与するジャーナリズム活動や市民の社会訴求の試みを表彰する「第5回ジャーナリズムX(エックス)アワード」が10月28日、発表された。

2023~2024年の活動成果や取り組みを対象とする第5回の本アワードでは、ハフポスト日本版の國﨑万智記者の著書『お巡りさん、その職務質問大丈夫ですか? ルポ 日本のレイシャル・プロファイリング』(ころから)と、レイシャル・プロファイリングに関するWeb記事が「ジャーナリズムZ賞」(選考委員奨励賞)の一つに選ばれた。

「ジャーナリズムXアワード」は、日本におけるジャーナリズムが本来の力を発揮するためのプロジェクト助成や支援を目的に、任意団体の「ジャーナリズム支援市民基金」が運営している。第1回は2020年に開催され、今年で5回目。

Z賞に選ばれた『お巡りさん、その職務質問大丈夫ですか? ルポ 日本のレイシャル・プロファイリング』は、日本の警察官による人種差別的な職務質問に焦点を当てた書籍。

レイシャル・プロファイリングとは、警察などの法執行機関が、「人種」や肌の色、民族、国籍、言語、宗教といった特定の属性であることを根拠に、個人を捜査の対象としたり、犯罪に関わったかどうかを判断したりすることを意味する。

本書は、外国ルーツの人へのインタビューとアンケートを通じて見えた日本のレイシャル・プロファイリングの実態と特徴、元警察官の証言、全国の47都道府県警察への調査結果などをまとめている。また一連のWeb記事では、複数の元警察官への取材や警察の内部文書などから、「ノルマ制度」や差別的な教育・指導といったレイシャル・プロファイリングを常態化させる構造的な要因を明らかにした。

選評では「本書は、日本におけるレイシャル・プロファイリングの実態を初めて包括的に、しかもわかりやすくまとめ、表紙や対処法のセクションでは、日本語の漢字表記に不慣れな人たちも読みやすいよう漢字にふりがなを添えた実践的な手引書だ(47都道府県警察へのアンケート結果つき!)」「市民によるアクション(介入)を促すもので、マジョリティである自分が『見て見ぬふりをしてはいけない』という強いメッセージがある」と評された。『お巡りさん、その職務質問大丈夫ですか? ルポ 日本のレイシャル・プロファイリング』(ころから)「第5回ジャーナリズムXアワード」の受賞作品と受賞者一覧は以下の通り。(敬称略)

【X賞】(大賞)1件
『なぜ日本は原発を止められないのか?』(文春新書)および講演、動画配信など一連の活動〈青木美希〉

【Y賞】1件
「屋久島町政の不正や不祥事をめぐる一連の調査報道」(ウェブメディア)〈屋久島ポスト共同代表・鹿島幹男+武田剛〉

【Z賞】(選考委員奨励賞)2件 ※五十音順
『お巡りさん、その職務質問大丈夫ですか? ルポ 日本のレイシャル・プロファイリング』(ころから)およびレイシャル・プロファイリングに関するWeb記事〈國﨑万智〉

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